2002年1月12日(土)〜13日(日) 群馬県北部某林道スノーアタック

12日(土)

日本最速のジープを作るチューニングショップJ-FactoryK氏の誘いで、同社の主催する群馬県北部某林道のスノーアタックに参加してきた。ちなみに、今回の旅のテーマは、厳冬期のオープンエアーのジープでの長距離走行。

3時間ほどの仮眠の後、午前零時に、事務所を出発する。気温は零度。この気温ならN-2Bフライトジャケット(※1)はいらないと、長袖Tシャツの上にフリースのまま走るもたちまち震え上がる。それならジャケットを着ればいいのに、「男の子なんだから我慢ぐらいできなくちゃ。」と自分に言い聞かせ、我慢してそのまま走ることにする。
おまけに出発後30分もしないうちに、DC-DCコンバーター※2がいかれ、カーステレオが沈黙すし、少し心細くなる。
※1 N-2フライトジャケット:米軍の極寒地用として開発されたフライトジャケットで防風性・防寒性に優れる。
※2 DC-DCコンバーター:私の乗るJ53は24Vのバッテリーを使用するため、12Vに変換する変圧器。ちなみにガソリンエンジンのジープは12Vのバッテリーを使用。


国道21号を走り可児市に入れば、風もやみ、少し暖かくなる。ここで248号バイパスで南下すれば19号に出るのを忘れ、そのまま21号を走った。遠回りであることを気づいたときには、時すでに遅し。人気のない鬼岩温泉街の横を通るはめになる。土岐市19号に合流。止っている車の窓が白い。やはり寒いんだな。

瑞浪−中津川間は濃い霧だった。おまけに、寒さに耐えられなくなってきた。中津川市のコンビニで休憩ついでに、N-2Bフライトジャケットを着ると、やっと暖かさが戻ってきた。時刻は午前2時48分。

19号はまったく退屈な道だ。おまけに轍がひどくで走りにくい。気温はだいたい−2℃。奈良井あたりで風が出てくる、頬にあたる空気が厳しい。気温-4℃。

塩尻で、ようやく快適な国道20号に出、市内のスタンドで給油。窓の油膜の汚れを拭う。午前4時34分、気温-5℃。

塩尻峠を越えて岡谷市内に入り、下諏訪町で直進すれば、国道142号新和田トンネル。どんどん高度をあげていく、気温が下がってきたので、トイレ休憩時に手袋をきちんとはめなおし、N-2Bフライトジャケットのボタンを上まで留める。午前5時18分、気温-8℃。

佐久市あたりで、空が白みだす。1時間遅く出発していれば、夜明けの北アルプスを眺めることができたのにと、悔しがるが遅い。
軽井沢町に入り、夜明けを迎える。まだ時間があるので、軽井沢駅に向い、碓氷峠を越えることにする。


出発

▲午前0時 出発

信濃追分宿

▲国道18号信濃追分宿

プリンス通りにて

▲軽井沢プリンス通りにて


軽井沢駅で休憩、気温−3℃。先ほどにくらべればずいぶん暖かくなってきたので、N-2Bフライトジャケットのボタンをはずす。碓氷峠は通行止めで、やむなく碓氷バイパスまで引き返す。日も出てきたので、碓氷バイパスを下るにつれ、暖かくなっていくのを感じる。

関東平野に出た。左手に妙義山、正面に榛名山、右手に赤城山が見えて雄大な景色。やはり、関東平野は広い。

さて、J-Factoryはどこだろうと、探しながら走ると、一向に目印の建物のないまま、渋川市まで出てしまった。これは行きすぎ。電話をかけると、目印の建物はつぶれてしまったとのこと…ありゃま。(※3)
※3:J-Factoryの地図は、その日、私も手伝い作り直したので、現在は間違いなく同店にたどり着ける(笑)

午前9時40分。J-Factory到着。


軽井沢駅

▲軽井沢駅で休憩

軽井沢駅

▲軽井沢駅

妙義山

▲三国街道付近より眺める、妙義山


K氏と談笑していると、ネットで知り合ったヒデさんが、ピカピカのJ53でやってくる。本当にこの人はジープを大事にしているんだなと感心する。事務所で談笑の後、K氏の相方のK氏も交えて食事に行く。

その後もK氏の店には、K氏を慕って入れ替わり、立ち替わり人がやってくる。どうやらK氏の役割どころは、悪ガキどもを束ねるガキ大将というところらしい(失礼)。しかし、今日は暖かいとはいえ、Tシャツで、ビキニトップのジープに乗ってきた若者がいたのには驚いた。

楽しく談笑していたら、いつの間にか夜になり、午後11時就寝。K氏の奥様が用意してくれた、電気毛布で気持ちよく寝てしまう。


K氏

▲J-FactoryのK氏

ヒデさんのJ57

▲ヒデさんのJ53

ながはま御坊表参道
▲寒くないんかい^-^;>ゆーすけ
13日

階下の話声で目を覚ましたのは、朝6時47分。出発は7時だった。あわてて準備するも、出たのは、すでに集団は出発の後。ようやくコンビニで追いつく。

燃料が心細いのでスタンドで給油。「軽油満タン」と言って、お願いする。レシートを見ればえらく値段が高い。まぁ、寒冷地なので仕方ないかと見れば、項目が無鉛ハイオクになっているゾ!エンジンかけなくてよかった。即、燃料を入れ替えて貰うようお願いして、後で追いつくからといって、先に行ってもらう。(そもそも、これが間違いであった。)

さて、おおむね道はわかるのだが、目的はどこだ?林道はあってるはずだと、どんどん奥へ行く。


コンビニにて

▲コンビニにて

燃料の入れ替え中

▲燃料の入れ替え中

雨見林道
▲このときすでに道を間違えていた

どんどん、雪は深くなっていくが、チェーンを巻いた跡はない。あっ!と思ったら、前にも後ろにも進めない状態になっていた。スコップで周囲を掘って掘って、掘りまくり脱出をはかるが、新雪の下はアイスバーンだった。あきらめて救援を待つが、一向に来ない。

これは道を間違えたのではと思ったのは1時間以上たった後だった。地図を見ると、どうやら、途中の分岐を曲がらなければいけなかったようだ。
それでは、ここで待っていても助けが来るわけがないので、分岐点まで歩いて降りることにする。歩いている途中、私の車の轍以外のジープの轍がないことに気づく。やはり間違えていたのだ。途中、携帯が鳴る。I氏からだ。地獄に仏とはこのことか…。

雨見林道

▲だんだん雪が深くなる

スタック

▲とうとうスタック

雨見林道
▲歩いて救援を求めに行く。

分岐点には、I氏が、ランクルを率いて、救援に来てくれた。場所を説明すると、とにかく行ってみましょうと…。ランクルの牽引1回でなんなく脱出。スゴイ!その後、向きを変えるため、何回も切り返しでスタックし、押してもらう。さんざん迷惑をかけて、ようやく脱出。


牽引の図

▲牽引の図

牽引の図

▲牽引の図

切り返しでスタック
▲切り返しでスタックするの図

会場に戻ったら、すでに1時近く、すでに競技は大半終了していた。とりあえず、生還を祝い、I氏夫妻と乾杯する。


乾杯

▲助けでもらったI夫婦と乾杯

会場

▲会場風景

hieさん
▲レディス部門優勝hieさん、いえぃ!

さて、私のトライ。勢いよくスタートしたはいいが、最初のカーブが曲がれず、コースアウトしてバック。焦って、スピードの出たまま、カーブを曲がって、木にズドン。みんなに押してもらい脱出するも、記録はリタイア。まったくいいところなし。
大会そのものは、2時すぎに、無事終了。


快調にスタート

▲スタート直後、快調!

コースアウト

▲コースアウトでタイムロス

I氏妻と記念写真
▲最後は木にズドン!
I氏の奥様と記念写真

終了後、分岐点で、続々と帰る車を見送りながら、I氏たちが下ってくるのを待つ。
全員揃ったし、行こうかと、そろそろと下る。あっ!と思ったら、車は真横を向いていた。崖側は鯉の養殖池、カウンターをあてていたら、落ちていただろう。落ちなくてよかった。I氏J58のウィンチのお世話になり脱出。これで今日はI氏に3回助けてもらうことになる。感謝。


会場にて

▲コース脇にて

分岐点にて

▲分的点

危うく転落
▲あっと思ったら、車は真横に…

お茶でもというわけで、月夜野インターの近くの喫茶店に、松本ナンバーのI夫婦、習志野ナンバーのY氏、地元のK氏と共に入る。何度か、トラブルがあったので、帰り道にないよう、厄落としのため、ここのお茶代は私が持たせてもらうことにする。 1時間ほど談笑の後、解散、それぞれの道を帰る。私は、伊那市近郊に住むI氏夫婦と途中まで一緒に帰ることにする。


喫茶店にて

▲喫茶店にて Y氏J55とI氏J58

喫茶店にて

▲喫茶店にて DakinyJ53と、K氏J57

K氏のJ57
▲喫茶店にて K氏J57

帰り道の国道17号は延々渋滞。お腹が下り気味であったので、途中、ホームセンターのトイレを無断借用(笑)。ウォシュレットは快適。

渋川伊香保インターから、関越自動車道に乗り、途中横川PAI氏夫妻に合流して夕食。みやげ等を買い求めるも、群馬名産の刺身こんにゃくを買い求めるのを忘れた。

その後佐久インターで高速から降りて一般道に出る。新和田トンネルあたりは凍結していて、-8℃であった。料金所のおじさんに「寒くない?頑張ってね」と励まされる。
I氏夫妻岡谷市内で再会を願って別れる。岡谷インター手前のスタンドで給油し、中央道に乗ったが、後から考えたら伊北から乗ればよかったな。高速道路を80km〜100km/hで走る。

途中、トイレが我慢できなくなり、駒ヶ根PAで休憩。

恵那山トンネルを抜けると、乗用車が横転していた。何も体力の温存できる車で自滅しなくてもいいのにと思う。その後、宇津峠PAで休憩。
午前2時、無事大垣着

いくつかの学習(反省)。
1.低ミュー路では、タイヤの空気を抜くということを知っていたにも関わらず、それを実行しなかったこと。
2.チェーンを予め装着してないので、本番で付け方がわからなかったこと。
3.深雪での切り返しの方法=もみ出し。

いくつかのお礼。
J-FactoryのK氏、すっかりお世話になりました。ありがとうございます。また、スタックを助けていただいた方々、ありがとうございました。